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2024年度卒

2024/06/03 2024/06/03

【ID24 川島 颯太】答え合わせ

Q:引退してみて、今の率直な感想を教えてください
A:今の率直な感想ですか?「完全燃焼」と「感謝」です

Q:どういうことですか?
A:・・・ハッと何かに気付いた方いらっしゃいますか?
いらっしゃったら驚きですが…
実は昨シーズンの引退ブログと同じ書き始めなんです
というのも、2度目のかつ「最後の」ICUFC引退ということになりました
今年もブログを書く機会を頂けて光栄です
ありがとうございます
ここから非常に長くなりますがお付き合いください

執筆にあたり去年書いたブログを振り返りましたが
ネガティブワードに溢れすぎていて良くないですね本当に…
先輩方や同期の書いたブログがどれほど素晴らしいものか…
特に先輩方の「らしさ」溢れる文章に改めて感動しました

さてさて今年の僕のブログのテーマは『答え合わせ』です
先輩方のように素晴らしい文章は書けませんが
心の声をそのまま文字に起こしたつもりなので
良ければ、去年の僕と今年の僕を
比較しながら読んでみてください

Q:今シーズンを振り返っていただけますか?
A:去年のキックアウトの際に現役選手たちに向けて
「僕は一つだけこのチームで後悔があります。ただそれはこの場では言いません。」
と伝えました
おそらくICUFC愛に溢れた同期のスピーチが続いていたため
誰も僕がそんなことを言ったことを覚えていないと思いますが
それでも構いません
その言葉を伝えた真意と共に今シーズンを振り返り
答え合わせをしようと思います

「僕は一つだけこのチームで後悔があります。ただそれはこの場では言いません。」
僕が昨シーズンまでのICUFCで唯一後悔していたこと
それは『僕自身のプレーを通じてみんなを笑顔にできていなかったこと』でした

「僕自身のプレーを通じてみんなを笑顔にすること」とは
単刀直入に言えば公式戦に出場することと勝利することの2つで片付けられますが
この後悔の話をスピーチでしたことの答え合わせ一年越しにをすれば
「僕自身のプレーを通じてみんなを笑顔にすること」は
去年のブログを書いた際にはたどり着けなかった
「自分は何のためにサッカーをしているのか」という
大学サッカーという舞台で競技を続けることの本質的な問いへの
答えを明らかにしてくれる要素だったと思います

要するに「自分は何のためにサッカーをしているのか」という問いに対して
昨シーズンまでの苦悩と今シーズンの活動の末にたどり着いた
僕が大学でサッカーをする目的こそが
「自分のプレーがチームの助けとなって試合に勝利しみんなを笑顔にしたかった」
ということであって
それは僕が一つだけ昨シーズンの引退の際に未達成の目標として
このチームで後悔していたことであって
サッカーに真摯に取り組み続けられた理由だったということです

というのも振り返れば大学4年の後期リーグに至るまで公式戦出場経験が無く
なんでだろう?と色々な理由が思い浮かびますが
GKというフィールドに立つ11人の内の1枠の席をかけた熾烈な勝負の世界である以上
チーム内ではどのような立場であれ受け入れざるを得ない現実があります
おかげさまで入学した時の圧倒的お豆腐メンタルからは少々成長したかと思います
この後悔があったからこそ同期と同じタイムングでチームを去らずに
東京カップに出場することや就職活動と両立してチームに残ることも少し考えましたが
当時の結論は同期と一緒にチームを去り、来年はサッカーやらない意向を伝えていました

しかし結果的に一度競技を離れたことが功を奏したと思います
痛めていた腰を始め体を休める休養期間を設けたことによって
今年は復帰以降大きな怪我をして離脱することもなく
体が痛いと言いながらサッカーをすることもなく?(あれ?言ってたかな?)
大学サッカーを完全燃焼することができたと思います

Q:話は変わり「笑顔にすること」がキーワードに上がっていますね?
A:「笑顔にすること」を強調してきましたが

ここで僕が在籍していた時期のICUFCが
「人を笑顔にできない集団だったのでしょうか??」
という問いを投げかけてみます

僕なりの答えは紛れもなく「NO」であり
むしろ史上初の2部昇格などの歴史を作り
チーム内外の多くの人を笑顔にしていたと思います

ただ自身を振り返れば
ICUFCが史上初の2部昇格を達成した時も
ICUFCが史上初の2部の舞台で残留を決めた時も
試合に出れていない自分や
椎間板ヘルニアで試合に出場できる状態にすらなかった自分
に対して悔しい気持ちでいっぱいになり
正直素直に笑顔になれないこともありましたが

「人を笑顔にできる集団」
「笑顔を作り出せる集団」
これこそがICUFCだと思います
日頃の練習終わりの団欒の時の屈託のない笑顔
真剣に闘い勝利した後の熱狂的な空間での笑顔
ピッチを離れた場所で一緒にいる空間での笑顔
1日ICUFCのメンバーと共に過ごせば笑顔なしでは居られない
絶え間なく笑顔が溢れる空間であり
どれだけ笑い転げてきたことか
それほどまでにICUFCはどんな時も居心地がとにかく良い空間です

その星の数ほどあるであろう笑顔の場面の中で
僕の思う今シーズンのみんなのベスト笑顔は
後期工学院戦の終了後の応援席挨拶の時だと思います
後期は最終的に1つしか勝利をあげることはできませんでしたが
本当にみんな良い笑顔してました
ついその試合ではこれまでの全ての辛かった思いが蘇り
非常に苦しい展開だったことも含めて
4年分の感情が抑えられなくなりました

ここの部分だけ余談ですが
僕の人生のモットーは「関わった人全員を笑顔にすること」で
いつだろうがどんな人と関わろうがその人を笑顔にしたいと考えています
ただ日々の生活の中で笑顔にするといっても
爆笑を誘うギャグをもっているどころか
ギャグの打率は即戦力”外”級でもはや呆れられさえしている自覚もあり
逆につまらなさすぎるorしょうもなさすぎるが故に笑ってもらえることも多々…
それでも構わず一日3クスクス笑いの獲得に向けて日々励んでいます


Q:最後に何か一言ありますか?
A:答え合わせからは離れますが
歴代の指導してくださった監督さんの中で
特にとあるリーグ戦最終節後に「使ってやれなくてごめんな」
とチームが歓喜に沸く中で控えの僕にも声をかけにきてくださった監督さんの存在が
大学サッカー生活の中で大きかったと思います

大捻くれ文句ばっかり王だった高校生の頃に初めてお会いしましたが
監督さんの指導を通じてとにかく自分が組織の中で尖った存在や嫌われ役を担うのではなく
チームが勝つためにどのようなプレー選択し
振る舞うことが望ましいのか考えて行動するようになり
また辛抱強く温存しといてくださったからこそ
どうしても自分が掲げる理想像に近づきたいと考え
日頃実践するルーティーンワークに改良に改良を重ねて僕なりに継続して努力するようになり
4年間を通じてサッカーへの愛だけを絶えることなく長続きさせることができました(笑)
あの試合のあの場面で僕を起用して頂けていたら試合の結果はどうであれ
海外留学を始め人生の選択肢の中で他の選択の優先順位が上がっていたことは間違いなく
3年の引退時に「もう試合出たから良いよ」とサッカーへの情熱は燃え尽きていたと思います

そして今シーズン復帰してからは7試合出場するチャンスがあった中で
勝ち点21取って1つでも上の順位に押し上げようと意気込んで帰ってきたのですが
現実は甘くないということも実感できました
ですが他チームのエースをはじめとする選手達と
本気でバトルすることができて今シーズンは本当に楽しかったです
最後になりますが
前述の監督さんは「サッカーを通じて幸せになってほしい」旨のことを
日頃のミーティングから伝えていましたが
僕はICUFCでサッカーができて本当に幸せでした
そう思わせてくれたのも
高校の時から一緒にサッカーしてきた同期ハイ組を始め
同期のみんなや先輩方と後輩みんなのおかげだと思います
いつもいつも助けてもらっていました
本当にありがとう
本当にありがとうございます

僕にとって最高のワクワクと人間的成長が得られる場所
それがICUFCでした
僕自身のプレーで今シーズンチームメイトをはじめ
誰かを笑顔にできていたなら
嬉しい気持ちでいっぱいです

練習中にタイヨウやダイキが「水だけ」と叫ぶなら
僕はとにかくどんなに苦しい時が来ても「笑顔だけ」と
来シーズンもICUFCのエンブレムを背負って闘うみんなに叫び伝えたいです
長くなってしまいましたがICUFCについての思いを全て書きました
質問・意見・感想をたくさん待ってます
本当にありがとうございました

川島 颯太