【ID26 滝沢羽音】ずっと、いちばん大好きな場所。
こんにちは。ID26マネージャーの滝沢羽音です。
八月に早期引退をして、現在はオランダに留学しています。もう引退ブログを書く時か、となんだか不思議な気持ちです。つい最近までフィールドでみんなと一緒に過ごしていた日々が、こんなにも遠く感じるなんて。ICUFCは、私にとって一番一生懸命になれた場所であり、ずっと記憶に鮮明に残しておきたい充実した日々を送れた場所です。ICUに来て良かったと思える理由もここにあり、間違いなく私の大学生活で最も大切な宝物でした。このように振り返ると、色んな思い出が蘇り、少し長くなってしまいましたが、最後までお読みいただけたら嬉しいです。
自分自身、必死にチアリーディングをやっていたこともあり、大学に入るまではマネージャーに親しみがなく、程遠い存在でした。しかし、厳しい部活で活動していたからこそ、なかなか結果が出ない時の悔しさや、成功した時の達成感と歓声の中に広がる輝きを、選手たちと一緒に共感して、支える事ができるかもしれないと感じていました。フィールド合同説明会の時点で、自分はもう絶対にICUFCに入ると決意できたのは、オンライン上からもひとの暖かさを感じれた場所だったからです。「この人たちにはずっと笑顔で幸せでいてほしい、だからできることを最大限、全力を懸けて挑みたい、この環境をみんなにとって居心地が良く、あたたかいホームのような場所にしたい」と、あの時から思っていました。
授業中やお昼の時間も、パソコンの画面からみえるのは緑色のフィールド、試合中の真剣な姿だけでなく、ロングパス練習中の「お前どこにボール飛ばしてんだよ!(笑)」って爆笑しながら楽しそうなところ、相手に仕掛けようとする直前の「やってやるぞ」の表情、どんなにきつい練習でも、笑みを浮かべながらサッカーをしている姿、私が現役でチアをしていた時にふと感じていた「やらなくてはいけないこと」とは違い、サッカーに対してみんなが持つ愛を、日々何気ないところから感じていました。正直、こんなに何かに打ち込めることがあるみんなを羨ましくも感じて、「私も同じ熱量で打ち込みたい」と思うようになったんです。大好きなサッカーにひたむきな姿がかっこよくて、尊敬の気持ちも大きくなり、気づけば色んなところでICUFCの話ばかりしていました。
ICUFCでマネージャーができたことは、私の今までの人生の中で、間違いなくいちばん誇りに思えるものであり、人生における大きな成長と学びを与えてくれた経験でした。高校までとは違い、自分たちで作って行くチーム、そんな中で方向性が違ったり、求めすぎてしまったり、時に意見が食い違った時に、争いを避けることを重視して話し合いができなかったり、今までの約二年半の間、そのような状況はチームの中で何度もあったように感じます。大人数であればあるほど、様々な意見や、やり方があって、方向性を定めることは難しくなります。しかし、大人数だからこそ、今の状況を「悪い」と捉えて、迅速に軌道修正することを試みるのではなく、状況を客観視して、足りないところを少しずつでも積み重ねて行くことが重要であると感じていました。そこで私ができることは、チームの中で「常に明るくいる」、「誰もが安心できる空間を作る」ということでした。どんな状況にあっても、朝元気にみんなおはよう!って挨拶して、部活外の時間でも、一人ひとりと話す時間をつくろうとか、極、小さな変化に対して積極的に声をかけようなど、自分にできることを一つひとつ積み重ね、自然と私らしいマネージャー像に繋がっていきました。もちろん選手たちだけでなく、マネージャーの、いつも以上に疲れた顔や、不安そうな表情を見た時は、そんな時こそ声をかけてみることを意識していました。直接解決できないことであっても、「いつでも味方がいる」という安心感を少しでも与えられたらと、それが私の役割だと思うようになったんです。それは決して特別なことではなく、私のありのままの姿でできることでした。このように、「何が正しい」というのは大学生だからこそ正解がなかったように思えます。チームの中で何かしらみんな役割があって、その中でできることを最大限やる、だからこそ自分が見えていないところで足りないところを補ってくれている人がいるということを常に意識し、相手に尊敬と感謝の気持ちを忘れないこと、誰か欠けてはICUFCとして成り立たないということを理解することが大切であると感じていました。私自身も何かを無理に変えるのではなく、自分らしくいることを大切にしながら、チームに貢献できる喜びを感じるようになっていました。
マネージャーとしての仕事は、決して目立つものではないかもしれません。でも、マネージャーは決して選手を「支えてあげる」という立場ではないと思っています。サッカーはプレーできなくても、マネージャーとして、みんなと同じ目線でチームの未来を見つめ、一緒に喜び、悔しがりながら、少しずつでも前向きな変化をもたらすこと、それは、選手としてフィールドに立つこととは違うけれど、チームの一員として同じ熱量で日々を過ごせる大切な役割だと思っています。そうして築かれた信頼や絆は、チーム全体の空気を少しでも良い方向に導く力になっていると感じています。私自身も、みんなからたくさん支えられてきて、日々たくさん元気をもらっていました。ICUFCでマネージャーができることが心から幸せだったんです。そんな環境の中で成長していく自分を感じられることが、私にとって大きな励みとなっていました。
ICUFCに来ることを選んでいなかったら、これほどまでに充実した、かけがえのない日々は送れなかったと思います。だからみんなには、感謝の気持ちなんて伝えきれないですし、何年経っても私にとって大切な場所であることは間違いないです。引退して留学に来ても、心の中で何かが欠けているように感じるのは、当たり前だった部活の日々が無くなってしまい、恋しくなっているから。入部してからずっと、みんなの嬉しそうな姿を見ると、どんなことよりも心から嬉しくて、日々が明るく感じていました。みんなが悔しそうだったり、寂しそうだったりすると、私も一緒に悩んで、何も大きな変化をもたらせないことにやるせなさを感じることも数えきれないほどありました。だから少しでも、暗い中に光をもたらせるような存在でありたいと思っていたんです。
早朝すぎる練習も、暑すぎる夏休みも、凍えそうな冬の練習も、雨嵐の中ずぶ濡れになった練習も、フィールドに行けばみんなに会えることがとにかく嬉しくて、いつも笑顔でいる自分に「あ、本当にここが好きなんだなぁ(笑)」と思ったものです。忙しい時期で、睡眠時間が減り体調が悪くなりそうでも、次の日の練習前には不思議なくらい元気になっていて、「なんで自分は倒れないんだろう?」なんて思いながら、みんなが一生懸命サッカーしている姿に日々モチベーションをもらっていました。
それくらい大好きな場所だったからこそ、多くの人にICUFCの魅力を伝えたいと思うようになり、気づけばたくさんフィールドで写真を撮って、暇さえあればビデオを作っていて、SNS部での活動は毎日の大事なルーティンになっていました。
振り返ってみると、私が心の底からいつも願っていたことは、何よりもみんなの笑顔だったと思います。カメラの先に見える笑顔も、練習後のゼッツーで笑い転げている姿も、マネージャー同士での小さな笑い合いも、荷物じゃんけんで嬉しくてフィールドを走り回る姿も、そして何より勝利した時、よっしゃぁあ!!ってフィールドに観客の方々の歓声と共に、みんなの声が響き渡っている光景も、ゴールを決めた後のキラキラした自信に満ち溢れた姿も、私にとってかけがえのない瞬間でした。フィールドに立つと自然と元気が湧いてくる、頑張ろうと前向きになれる、だから一瞬たりともみんなとの貴重な瞬間を逃したくない、そんな大きすぎる力を持った場所でした。充実した大学生活が送れていると、日々感じれたのは、みんなとの時間があったからこそ、このチームで過ごした時間は、私にとって何にも代え難い大切すぎる時間でした。ICUFCに出会えて良かった、みんなの人生に、私の人生にサッカーがあって良かった、これからもずっと私の中で輝き続ける、人生でいちばんの青春です。
最後に、皆さまに感謝の気持ちを込めて。
ICUFCを応援してくださる皆さまへ
いつも私たちを温かく支えてくださり、心から感謝申し上げます。ICUFCが成長し続けられるのは、皆さまの応援があってこそです。私たち部員一人ひとりがフィールドで全力を尽くす姿を見守り、声援を送ってくださることが、私たちにとって大きな力となっています。
これからも、引き続き温かいご支援をよろしくお願いいたします。ICUFCの未来を共に見守り、応援していただければ幸いです。
先輩方へ
いまだに実感が湧きませんが、試合開始前半5分の時点で涙を流し、叫んでいた私が引退する時期となってしまいました。コロナ禍で、新歓がオンラインで開催されていたあの頃、いくみちゃんと参加したフィールド合同説明会。あれから入学するまでの間も、大学生活にドキドキだった私を先輩方がたくさん支えて下さり、「仮に入部しないとしても仲良くしよう!声かけて!」といつも寄り添って下さいました。初めてフィールドに見学に行った時、どれだけあたたかくて、明るくて、思いやりに溢れた場所なのか、一目でわかるほどキラキラしていたのをよく覚えています。
私にとって初めての試合だった、鳩サブレースタジアムでの都留文戦。あの時勝利して涙を流すマネージャーさんの姿をみて、少し疑問に思いながらも、自然と私の目からも涙がこぼれ落ちてきていました。あたたかいこの空間に、私も入りたいとより一層強く感じたんです。試合の後、家に帰って気づいたら、インスタグラムのリールを作っていて、それが私にとって初めての動画でした。どんな瞬間も貴重だから収めておきたい、そう思ったらカメラロールはいつもFCだらけでした。午前練であっても帰宅するのはいつも夕方過ぎで、フィールドがまるで家のような、あの時間が大好きでした。試合後のご飯、オフ中もほとんど毎日皆さまと会えていたあの貴重すぎる時間、ドライブに連れて行ってくれて、夏休みは川に行って花火をしたり、BBQしたりと、とことん遊びまくったあの時間は、ひたすらに青春でした。精神と時の部屋が毎日活発すぎたり、”ファジー”という言葉が毎日至るところで飛び交っていたフィールドも、懐かしいですね。とにかく思い出すだけで心動かされる瞬間だらけで、充実した大学生活とはこのことだったと実感しています。
毎日この場所にいられたことがどれほど幸せだったか、その理由は、先輩方の温かさとその支えにあります。皆さまのおかげで私は私らしく、部活での時間を思い切り楽しむことができ、少しずつですが成長し、ICUFCの一員であることに誇りを持って活動することができました。試合や練習のたびに、皆さまのひたむきな姿や情熱に心を動かされ、自分もそうありたいと強く思っていました。どれだけ時間が経っても、この思い出は私の心に深く刻まれ、これからもずっと生き続けます。本当に心の底から感謝しています。
後輩のみんなへ
いつもたくさんの笑顔をありがとう。練習や試合で見せてくれる全力のプレー、勝利や悔しさをお互いに分かち合う姿、朝練後SCHでオンライン授業を眠そうながら頑張って受けている姿、お疲れ!って声をかけると満面の笑みでお疲れ様です!って返してくれる姿、そんな色んな姿を目にするたびに、ICUFCでマネージャーができて本当に幸せだ、と心から日々感じていました。みんなからのビデオメッセージ今でも毎日みてるんです、元気もらえるから!
「はのさん最近元気ないですよね、話聞かせてください」って敏感に気づいて声をかけてくれる人がいたり、「はのさんに会うと元気もらえます!」って言ってくれる人もたくさんいて。そんなみんなの優しさは、十分にやり切れていないんじゃないか、先輩としての役割を果たせていないんじゃないかって悩んでいた時期に、ものすごい勇気をもらえたんです。自信を失くしていた時にたくさん支えられてました。だから私も一人ひとりと向き合って、少しでも力になれるように寄り添い、みんなが安心して前を向けるような存在でいたいと思えたんです。
これから、環境が変わっていく中で、それぞれ悩む時期も訪れるとは思います。でも私の中で、みんなのいつもの前向きな姿と、お互いを支え合う力はどんな困難も乗り越えられると確信しています。だからそれぞれの道を信じて突き進んでくれたらな、って思います。もちろんその過程でぶつかること、納得いかないこともあると思うけど、このメンバーで切磋琢磨できる時間は限られているから、思う存分にやり切って欲しいなって思います。どんなことがあろうと私はずっと応援しているし、正直これから今まで当たり前に一緒すぎたみんなと過ごす時間が無くなるのはとても寂しいから、何かあったら飛んで行きます!(笑)改めて、かけがえのない素敵な時間をありがとう、可愛いすぎるみんなのことが大好きです。
26へ
愛する26のみんな、本当にお疲れ様!みんなと一緒にここまで部活を続けられて、本当に幸せでした。
まだコロナ禍だった大学一年の頃から、代を持つ三年になるまで、楽しみながらも、いろんな変化がある中で不安や焦りを抱えた時期を思うと、今まで一緒にたくさんの壁を乗り越えてきたな、大きく成長したな、と涙が出そうです。どんな状況にあっても、一人ひとりがチームに対して一生懸命で、思いやりに溢れる姿を見て、私もずっとみんなの味方でいたい、と強く感じていました。それぞれ大切にする時間があったからこそ、頻繁に会えなくとも、久しぶりに部活以外で集まれた時は本当に楽しくて、みんなとの一瞬一瞬が貴重で、全て大切なひとときでした。
どんなときでもお互いに支え合って、笑い合い、練習や試合を重ねるたびに、みんなとの時間がますます特別なものになっていったと思います。ここで全力を尽くせたのは、間違いなく26のみんなと一緒だったからです。これからそれぞれの道に進むけれど、みんなと過ごした時間や共有した瞬間は、いつも私の中で大切な宝物すぎる時間として残ります。本当にたくさん支えてくれて、一緒にここまで歩んできてくれてありがとう。もうみんなで毎週試合に行くこと、暑い中、寒い中で練習をすること、部活のことで悩み合うこと、フィールドで爆笑し合うこと、朝練の後眠いまま授業に行く日々が無いことが想像できなくて、考えただけで一気に寂しくなります。でもこの先何があろうと私はみんなの味方だし、みんなにはずっと笑顔で健康でいてほしい、どんな時でも心の底から応援しています。改めて、これからもずっとみんなのことが大好きです。