【ID26 原田寛大】原動力
こんにちは。
ID26で今シーズン副将を務めさせていただいた原田寛大です。
まずは、日頃よりICUFCへの多大なるご支援、ご声援のほど誠にありがとうございます。先日、ICUサッカー部を引退しました。スウェーデン在住時に何気なく始めたサッカーをまさかここまで続けているとは当時の僕は思ってすらいなかったと思います。正直引退した実感はまだ湧いていないですが、これまで自分が何をしてきて何を思ってきたのか、長く拙い文章ですが、ありのままに書き綴っているので、最後まで読んでいただけたら幸いです。
僕をサッカー人生に引き戻してくれたサッカー部
未だに知らない方もいると思いますが、僕は26の中では唯一のセプテンです。
入学当初、周りの友達にサッカーをやっている友達はいないし、自分もサッカー熱は正直冷めかけていたので、サッカーを続ける気はほとんどなかったです。一回練習に体験として行かせてもらっても、その時にサッカーを続けようとはなりませんでした。
ただ、そんな僕を再度サッカー人生に引き戻してくれた要因が2つあります。
1つ目の要因は、24の方々の代の時のリーグ最終戦の成城大学戦を1人で観に行ったことです。その時は観客がとんでもない人数で、サッカーにあまり興味がない観客もめちゃめちゃ盛り上がっていました。体験に行ったときにあんなに優しかった部員全員が「勝利」のために頑張っていた姿を見て、感化されていました。あの試合で間違いなくサッカー部に入部しようと考えさせてくれたきっかけとなっていました。
もう一つの要因は石塚奎伍前監督とサシで学校の近くにあったガストで二人で話したことです。「え、そんなことかよ」って思ったかもしれないですが、あの時間は今でも鮮明に覚えています。その時間でけいごくんの「熱狂を生み出す」という理念、熱意・熱量を感じました。けいごくんが僕の背中を押してくれました。けいごくんがいなかったら今の自分はありません。本当に感謝しています。
入部して1年目
結局僕が入部したのは25の代で新体制になった2022年12月からでした。26で一人だけ半年以上遅れて入部した僕は当時チームに馴染めるかどうかわからなくて不安なことも多かったですが、部活のみんなはあったかくてすぐに馴染むことができました。運良く試合にも絡ませてもらってたので、本当に恵まれていたなと思っています。ただ、怪我にも多く悩まされ、スタメンから数ヶ月遠ざかっていた時期は今でも苦しかったのは覚えています。
ここで戻ってくるのが、このブログのタイトルでもある「原動力」です。試合に出られない時期があっても、頑張れたのは周りの人たち、環境があったからです。それがまさに原動力でした。普段スタメンで出れていない選手も朝練早く来てボールに空気入れたり自分のストレッチよりも先にチームの荷物の準備する人がいて、そういう人を間近で見てきたからこそ、苦しんでいるのは自分だけではなく、今自分がサッカーができているのは周りの人々の支えがあってこそだとより一層感じ、むしろ自分がスタメンで出れないことなんかちっぽけなことに感じてきます。周りに感謝して、チームを俯瞰して見ることのきっかけを与えてくれました。自分も努力を重ねた結果またスタメンに復帰できたりなど、苦しみながらも人間としても大きく成長できた一年間でした。
「変革」の年
さて、25の方々が引退し、いよいよ自分が最高学年としてチームを引っ張る存在になりました。副キャプテンを任され、来シーズンがどうなるか楽しみでしたが、実際は大きな壁にぶち当たり、苦しい時間がほとんどでした。監督、コーチ、スポンサーが自分の代になってから離れ、0からのチーム作りにはさすがに苦労しました。監督探し、資金面、組織体制、チーム内の関係性など、課題は山積みでした。有元さんが新監督に就任してシーズンが始まったものの、自分の力が及ばず、体力・精神面で限界がきて最終的にはダウンしてしまって、チームにたくさんの迷惑をかけてきました。正直本当にプレーヤーを辞めてスタッフとして活動しようか考えていたくらいです。シーズン中に2ヶ月の休みをもらったときは申し訳なさでいっぱいでした。今までチームを引っ張ってくれていた先輩たちの偉大さが身に染みた瞬間でもあります。
なぜそんな状態だった僕がプレーヤーとしてここまでやれたのか。やはり周りの仲間たち、ICUFCという存在そのものが「原動力」でした。それほど先輩方が築いてきたICUFCブランドは深いもので、ICUFCそのものが原動力でした。周りの仲間にも本当に助けられました。2ヶ月の休養を経て無事に復帰できた僕は、スタッフ転向ではなく、そのままプレーヤーとして残りの期間頑張ろうと決心できました。チームはそれほど自分が思っている以上に大きな存在で、周りに恵まれたなと同時に実感できたのも事実です。サッカー面ではあらた、しゅうと、やまとの他の幹部と比べても、絶対的な存在になれずにあまり貢献できなかったことには悔いが残りますが、こうして幹部代としての1年をやり遂げることができました。
伝えたいこと
この短い間でも紆余曲折なサッカー部での経験をしてきましたが、結局何が言いたいのかというと、苦しいときは一回周りに目を向けてみること、そして俯瞰の目を持つことです。周りを見れば友人や仲間がいます。ICUFCはみんな本当にいい人たちが集まっていて、絶対助けてくれます、一緒に苦しんでくれます。そして仲間やチームが何よりも大きな原動力になります。そして、常にチームを俯瞰して誰か苦しんでる人がいないかどうかを気を配って支え合うということです。組織である以上、人は支え合わないといけません。時には弱い自分を見せてもいいと思っています。人それぞれ違った「原動力」があると思います。試合に勝ちたい、良いチームにしたい、など、原動力は違くてもチームのベクトルが一つに向いていれば良いと思います。その自分の中にある「原動力」を、後輩のみんなには何より大切にしてほしいです。
ICUFCを通して出会った方々へ
先輩たちへ
まずは本当にお世話になりました。先輩たちは本当に偉大で、尊敬しかないです。みなさんと一緒に過ごした時間は僕の大きな財産です。悩みを聞いてもらったことは本当に助かりました。またご飯行きたいです。
お世話になりました。
27、28へ
みんなICUFCに入部してくれて本当にありがとう。生意気だったけど、本当にみんないいやつで、僕もみんなにめちゃめちゃ支えられました。ついこの前入学してきたと思ったら27は幹部代になるし、28にはもうすぐ後輩ができるし、みんなの成長が自分のことのように嬉しいです。これから絶対苦しい場面の数々に直面すると思うけど、そういうときほど一歩引いて周りを見渡してください。見失っていた原動力となるものがたくさんあります。しんどくなったらいつでも声かけて。みんななら大丈夫。応援してます!
奎伍くんへ
僕をサッカー人生にまた引き戻してくれて本当にありがとうございました。けいごくんに教わったことは計り知れないくらいあります。プレーヤー以前に人として成長できたのもけいごくんのおかげです。一緒に喜怒哀楽を分かち合えたのは本当に自分の経験値になりました。工学院戦の勝利は生涯忘れることはないです。お世話になりました。
有元さんへ
まずは突然の監督としてのお願いをしたのにもかかわらず、チームをここまで強くしてくれたことに本当に感謝しています。有元さんのオフィスで1対1で話したのは今でも鮮明に覚えています。おそらく誰よりもサッカー部のことが好きなんじゃないかというくらい多くの時間をサッカー部に割いていただいたことには感謝しかないです。飲み会楽しみにしています。お世話になりました。
荒木さんへ
この1年間ICUFCとキーパーコーチとして契約していただき、誠にありがとうございました。荒木さんのおかげでキーパー陣のレベルアップはもちろん、荒木さんが上のカテゴリーでプレーされていた経験もあり、チームにめちゃめちゃ良い雰囲気・影響を与えてもらいました。真摯にチームと向き合っていただいたこと、本当に感謝しています。
お世話になりました。
同期へ
みんなは本当に一生の宝物になりました。一人だけ半年以上遅れて入部したのにもかかわらずあたたかく迎えいれてくれたことには本当に感謝しています。たくさんの苦しい時間を一緒に過ごし、たくさん迷惑をかけたけど、みんながいたから乗り越えられました。留学組は早く帰ってきてください。みんな待ってます。サッカー部でみんなに出会えて良かったです。
幹部へ
不甲斐ないことが多かったけど、みんなと1年間やり遂げたことは誇りに思います。地味に幹部全員そろってご飯行ったことないのは不思議で仕方ないから、さすがに集まりましょう。みんなとの1年間は忘れもしません。本当にありがとう。
ここまでかなり長くなりましたが、読んでいただけたら嬉しいです。
ICUFCは成長度が未知数で計り知れないチームです。
そんなこれからのICUFCの飛躍に期待しています。
ありがとうございました。
原田寛大