【ID26 中山颯大】踏まれた足。
ID26の中山颯大です。主に左サイドバックでプレーしていました。ICUFCに関わってくださる全ての皆様のおかげで、充実した部活動生活を送ることができました。本当にありがとうございました。
この引退ブログでは、サッカーの神様が降臨したエピソードについて書かせていただきます。これは大学2年生の夏休み終盤の話です。2年生のシーズン、前期は怪我をした試合を除き、スタメン出場をしていました。しかしながら、夏合宿あたりから若干スタメンが危うい雰囲気をなんとなく感じていました。なぜなら、チームのプレーについていけてないなと感じる瞬間がとても増えていたからだと思います。夏合宿後、当時の監督に動きがあんまり良くないと言うようなことを言われ、図星でした。後半戦、蓋を開けてみるとベンチスタートでした。正直、左サイドバックでスタメン出場していた先輩は僕よりも遥かに上手かったです(冷静に考えるとなんでそれまで僕がスタメン出場できてたのかよくわかりません)。この試合では、後半のラスト10分で途中出場することができ、出場時間ゼロは免れました。
次の試合もベンチスタートでしたが、この試合ではついに出場機会がありませんでした。加えてこの試合ではチームが格上に勝利しました。本当にゴミクズ人間の考え方ですが、僕なしで劇的勝利が起こりそう+出すぞ出すぞと言われ最後の交代カードが僕ではないことがわかった瞬間にこの1週間の練習はなんだったんだと言う気持ちになりました。チームが劇的勝利を喜んでいる中、本当に終わっていますが全く喜んでなかった記憶があります。申し訳ありませんでした。このような愚行をした後、直ぐにBチームの練習試合があり、そこでサッカーの神様が降臨しました。公式戦に出場できなかったため、メラメラの状態で練習試合に臨みました。ボランチで出場していた事もあり、アピールをするためにいつも以上に球際激しく、ボールを刈り取りまくっていました。すると、相手のボールを突いたところ思いっきり相手に足の甲を踏まれました。今までにない感覚だったので少し嫌な感じがしましたが、なぜかこのプレーは僕のファウルと判定されました。ここでもムカつきポイントが加算されアドレナリンが出まくっていたのですが、踏まれて5分ほどすると足に穴が空いたような痛みに襲われました。試合後、よくよく足を見ると赤ちゃんみたいな足になっていました。帰宅後、レントゲンを撮りに病院に行った結果、足の甲にヒビが入っていました。それまで、サッカー人生で全く大きな怪我をしてこなかったのですが、初めての松葉杖生活を迎えてしまいました。この瞬間全ての点がつながり、チームの勝利を喜ばず、メラメラで相手を狩りまくっていた自分にバチが当たったのだと思いました。神様は私の愚行を見ていたのだと思いました。
この神様からの制裁は、僕のICUFC人生における大きな転機となりました。この経験を通じて、チームへの姿勢が変わり、人として少し成長できたと感じています。その理由は二つあります。一つ目は、試合に直接出場しなくてもチームに貢献している人たちの存在に気づけたことです。二つ目は、僕が怪我をしていた時期に復帰した24代の偉大な先輩方が、試合中だけでなく、それ以外の時間にも圧倒的な存在感を発揮している姿を目の当たりにしたことです。この二つの気づきにより、怪我をしていた期間、チームとは何かについて深く考える機会を得ました。復帰後は幹部代になったこともあり、それまでよりはチームについて考え、行動するようになったと思います。
約3年間ありがとうございました。皆様のお陰で、とても充実した日々を過ごすことができました。振り返ると、今仲良くしてもらっている友人の多くはサッカー繋がりです。今までサッカー仲間にとても恵まれてきたのだと思います。普段から仲良くしてくれてありがとうございます。留学から帰ってからは、応援団長になるつもりで応援しに行きます。ゼッツーも絶対に参加します。
中山颯大