【ID26 篠塚育見】誰かを支えるということ
初めまして。今シーズンICUFCでヘッドマネージャーを務めました、ID26の篠塚育見です。
「マネージャーなんてよく続けられるね」
「なんでマネージャーなんてやってるの」
「大変そう、私にはできない」
「辞めたらいいのに」
こんな言葉をかけられることも多くあったマネージャー人生。
高校生の時からマネージャーをしていた私にとってはもうそんな言葉で悲しくなったりはしませんでしたし、マネージャーという役職に魅力を感じないことが「当たり前」なんだろうな。そう思います。
引退ブログを書くにあたって、私はどうしてマネージャーという役割を約6年間続けてこられたのか、その中で私が考える「支える」ということの意味をこのブログを通して伝えたいと思います。
「支える」ということ
マネージャーの仕事は、ドリンクの用意、試合運営、備品管理、ケガの手当てやテーピングなど、プレイヤーがプレーに集中できる環境を整えるための業務を行うことがほとんどです。寒くても暑くても、練習がある限り、部活が休みの日でも様々な業務をこなします。これらはきっと「誰かのため」の仕事であり、自分のためにならないものと多くの人には映っていると思います。私も始めはそう思っていました。ですが、これまでマネージャーを続けてきて、私は、私のためにマネージャーを続けているんだということに気がつきました。ピッチでプレーをするプレイヤーと泥臭い仕事をするマネージャー。一見すると、マネージャーの地位は低いようにも見えますが、役割がプレイヤーと違うだけで、意味がないことではないと私は考えます。自分の仕事に誇りを持って、チームのために行動すること。それ自体がマネージャーの仕事であり、チームにとって大事な1ピースになっているのだと思います。
マネージャーとして部活に入ってからこれまで、家の次くらいには通ったフィールドで、何度もボールを蹴ってきました。
それでもやっぱり、最後の最後まで全くボール出しもパスも、うまくはならなかったけど、私はこの部活でボールを上手に蹴る方法以上に大切なことをたくさん学びました。
「支える」ことは、1人ではできません。支える相手がいて、自分がいて、一緒に考える物事が必要です。マネージャー人生を通して考える私の中での「支える」とは、相手のためにできること、そして相手が求めていることを自分なりに考えて実行しながらも、それを相手に押し付けないことだと思います。私はこれまで自分がしてあげたいと思ったことをみんなに押し付けでしまうことがあったかもしれません。私がどんなに支えたいという思いでやっていたことであっても、相手が必要としていなければそれはお節介になってしまう。私がここまで「支える」側の立場でいられたのは、私の思いを素直に受け取ってくれるみんながいてくれたからです。
ヘッドマネージャーになるという決意
1年生の頃、自分がヘッドマネージャーをやりたいと思う日が来るなんて、思いもしませんでした。
恥ずかしながら、部活が当日オフになった時はすごく嬉しかったし、こんなにいろんなことができる大学生活を部活に捧げるなんて、自分には無理だとも思っていました。しかし、ID24の先輩が引退・卒業したタイミングで、自ずと私がやるべき仕事も増え、自分の中で楽しさだったり、難しさだったり、以前より部活のことを考えるようになりました。
私には尊敬する同期マネが3人います。それぞれ得意なことがあって、個性があって、そのみんなの個性を活かしきれたら、きっともっといいサポートができるんじゃないか。そう漠然と考えていました。私にはそんな3人みたいにすごく秀でてできることもないし、絶対にこれを私がやりたい、という希望もありませんでした。そんな中で私にできるのは、それぞれの力を存分に発揮できるよう、ヘッドマネとして部活の土台を作ることなんじゃないかなと思いました。「支える」人たちも「支える」こと、これが私がヘッドマネとしてて実現したいことになりました。
この目標が達成できたかどうか、きっとできてない部分も多いかもしれないけど、みんなが当たり前に部活に来て、練習をしている姿、笑顔や楽しそうに部活をしている様子が見られた時、私がこれまでやってきたことに何かしらの意味はあったんじゃないかなと思えました。
マネズのみんな、ついていくには少し頼りない私だったかもしれないけど、みんなと一緒にサポートができて楽しかったです。たくさん支えてくれて、ありがとう。
最後に
ICUFCでの生活は、私にとって間違いなく、青春そのものでした。
「みんなの向日葵であり続けたい」
輝くみんなからもらった元気で私もみんなに元気や勇気を届けたい。そんな私の思いを自分なりに行動に映してきました。私に、私が笑っていられる場所を作ってくれて、ありがとう。私のお節介をたくさん受け取ってくれてありがとう。みんなと戦い抜いたからこそ得られた思い出はずっとずっと私の宝物です。
この1年間、楽しいことをあげたらキリがないけど、それと同じくらい大変なこともありました。大丈夫じゃなくても、大丈夫なフリをして、少し変に強くなった気もします。それぞれが部活を想っているからこそすれ違って、悩んで、苦しい日々もありました。自分が頑張る意味を、見失いかけたこともあったけど、最後まで走り抜けられたのは、先輩、後輩、同期、話を聞いてくれていた友達、ここにあげきれないみんなの支えがあったからでした。
この1年間幹部として部活に関わってきて、1番大切だと思ったことは、部活から離れたい時に離れられる環境であること、そしていつでも戻って来れることだと思います。4年しかない大学生活でどれだけサッカーに時間を費やすのか、その選択は個人の自由です。少しの間この場所を離れることがあっても、また帰って来れる場所になれていたのはみんなの優しさがあってこそだと思います。「FCがあってよかった。」そう思う人がこれからも増えていってくれたら私は嬉しいです。
思い通りの結果も残せなくて、たくさん悩んだ今シーズン。きっとこうすればよかったと思うことも多々あると思うけど、私は、こんなに素敵な人たちと一緒にリーグ戦を戦えたこと、みんなで笑い合えた時間があったこと、そんな時間を一緒に過ごせたことがかけがえのない思い出です。誰かにとっては、1番の正解の道じゃなかったかもしれないけど、この経験をどう活かすかは私たち次第。だからこそいつか、この道を進んでよかったと思えるように私は、これからも成長していきたいし、みんなにとってもそうであってほしいと思っています。
OB・OG会の皆様 スポンサーの方々
平素より温かいご支援を賜り、心より感謝申し上げます。皆様のお力添えなしにはこの場所はなかったかもしれません。未熟な私たちに手を差し伸べてくださり、ありがとうございます。今後も変わらぬご支援・ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
有元さん
年末年始から路頭に迷う私たちを救ってくださり 、寄り添ってくださり、共に戦ってくださり、ありがとうございました。有元さん無しでは私たちはリーグ戦に参戦することすらできない状況でした。未熟な私たちと約1年間向き合ってくれたこと、心から感謝しています。ありがとうございました。
荒木さん
1年間、本当にお世話になりました。このチームと向き合い、指導してくださっていた姿は忘れません。ICUFCにお力添えいただき、ありがとうございました。26がみんな帰ってきたら、また、パパードみんなで食べにいきましょう(笑)
大さん
私たちのことをたくさん気にかけてくださり、ありがとうございました。幹部発足の時から相談に乗ってくださり、話を聞いてくださった大さんは私たちにとってとても貴重な存在でした。これからもICUFCを見守ってくださると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
山脇さん
新チーム始動から寄付金集め、スポンサー、HPの運用など、様々な面でお力添えいただき、ありがとうございました。部活のため、別ベクトルからのサポート方法をたくさん教えていただきました。多くのことを学ばせてくださり、ありがとうございます。
ID22 23 24 25の先輩方
先輩方の背中はいつでも大きくて、私が知らなかった世界をたくさん教えてくれました。後輩が部活を純粋に楽しめるような場所を作ってくれた先輩方には感謝してもしきれません。どんな時でも頼れる先輩として常に傍にいてくださり、ありがとうございました。私もついにOGになってしまったので、一緒に観客席から応援できたら嬉しいです。
後輩のみんな
いつでも「いくみさん〜」って声をかけてくれて、ありがとう。私はきっと自分が憧れてた先輩方のようにはなれなかったかもしれません。それでも、みんなと過ごした日々は私にとっての宝物です。1人で抱えすぎす、みんなの優しさに頼りながら、部活をしてね。1人で頑張りすぎて頑張れなくなっちゃうより、部活にみんながいて、笑顔なことの方がきっと何倍も意味があることだと思うから。部活ができる時間を大切に、これからもみんなの居場所にICUFCがあり続けてくれることを願っています。
同期のみんな
一年生の時はこんなにみんなと一緒にいる時間が長くなる日々を全く想像してませんでした。すぐ寮帰るし、みんなと仲良くなり始めたのも2年生に入ってからっていう印象がすごくあります。26はみんな個性が強くて、それぞれの良さがあるからこそ、意見がまとまりきらなかったり、ぶつかりきれなかったり、いろんなところでいろんな形で悩んできたけど、だからこそ最後までみんなと部活ができたことを嬉しく思うし、誇りに感じています。いつも仲良くしてくれてありがとう、これからも仲良くしてね(笑)