【ID26 津布久龍一】失敗と成長、そして感謝
はじめに(謝罪)
私はICU FCにおいて、様々な失敗をし、その度にチームに迷惑をかけしてしまったことを心からお詫びする機会をずっと望んでおりました。まずはこの場をお借りして、今までチームにお掛けしてしまった迷惑と、それを許し、挽回のチャンスをくれたことへの感謝を述べたいと思います。
正直、サッカー部に入らなければ私は人間として終了していたと思っています。
例えば、一年生の頃、私はチームで一番遅刻が多かった自信があります。一番印象に残っているのは、しっかりと時間に気をつけて会場に向かったはずなのに1時間半遅刻したことです。
そして、遅刻にペナルティを与えるルールづくりのきっかけになってしまったと確信しています。本当に申し訳ないと思っています。
普通に考えて、気をつけているのに1時間半の遅刻をするのはサッカーをすること以前に人間として終わっており、本来であれば速攻強制退部させられるべきです。
また、アウェイの試合に白ユニフォームを忘れてしまったこともありました。
その際は、自チームだけでなく、相手チームのユニフォームの色も変えて頂いたため、本当に迷惑をかけてしまいました。この試合において、出場選手全員に影響を与えたため、試合に出ずにベンチメンバーだったのにも関わらず「ゲームチェンジャー」と言われたのが印象的です。
本来であれば、これほどまでに迷惑をかけた選手は部停or強制退部を課せられるはずですが、私をICUFCに居続けることを許し、人間として成長する機会を与えてくれたサッカー部のメンバーの皆様には本当に感謝しています。ありがとうございました。
では、本題に入りたいと思います。
振り返り
高校三年時の春、初めてICUの校舎に見学に行ったときに、広大な人工芝グラウンドに非常に憧れたのを覚えています。正直、ICUを志望した理由の40%くらいは「このグラウンドでサッカーがしたいから」でした。
大学入学後、実際にサッカー部に入部し、非常に驚かされたのを覚えています。高校では、卓球部からの転部だったのにも関わらず、人数がギリギリのサッカー部だったので入部後すぐに試合に関わることができました。大学でも、そんな感じですぐに試合に出られるだろうと思っていました。しかし、ICU FCは高校と比べて競争が激しい上に実力のあるプレーヤーが集まっており、一年目は試合はおろか、練習についていくことすら厳しい状況でした。
このような状況から逃げたいと思うこともありましたが、そんな考えはすぐに「サッカーがしたい」という感情に掻き消されていました。その度に、自分がどれだけサッカーが好きなのかを再確認できました。実際、大学に入ってまで部活動に所属している人はだいたいそんな感じなのではないでしょうか。みんな心からその競技を愛していて、それなしでは生きていけないんだと思います。ICU FCでも、勝てなかったり、試合に出られなくて不満が募るメンバーがいても、そんな理由でサッカー部を辞めるメンバーはいないと確信していました。なぜなら、みんなサッカーが大好きだから。そんなメンバーたちとサッカーができて本当に嬉しかったです。
チームのみんなへ
まずは、プレイヤーの皆さん、そしてコーチや先輩方に心から感謝したいです。どんな時も支えてくれた仲間たちがいたからこそ、辛い練習や厳しい状況も乗り越えることができました。また、試合でのアドバイスや励ましの言葉がどれほど自分の力になったか、改めて感じています。本当にありがとうございました。
振り返ると、最初はチームで自分の居場所を見つけるのに苦労しました。小学校以降のブランクのために、経験やスキルの差に圧倒されることも多く、試合に出られない悔しさも幾度となく味わいました。しかし、この経験こそ、自身に挫折という貴重な経験をもたらしてくれたと感じています。この悔しさをバネに、ラントレや自主トレを重ね、チームに少しでも貢献できる選手になれたことは、自分にとって大きな成長だったと思います。
また、部活動の中だけでなく、チームメイトとの日々の生活を通じて深めた絆は、何にも代えがたい宝物です。一緒に過ごした時間の中で、ただのチームメイトという枠を超えた関係を築けたことが、自分の大きな支えになっています。練習や試合だけでなく、合宿やオフの日のリラックスした瞬間に感じた安心感や笑い合った記憶は、一生忘れることのない大切な思い出です。
そんな仲間たちと共に乗り越えた困難や喜びは、これからどんな状況に直面しても、自分を前に進める力になってくれると信じています。
そして、マネージャーの皆さんには、どれだけ感謝しても足りないほどの思いがあります。練習や試合の裏側で、いつもチームのために動いてくれていた皆さんのおかげで、全力でサッカーに向き合うことができました。雨の日も、朝練の日も、どんなときでも変わらずに支えてくれるその姿勢は、本当に尊敬すべきものでした。
正直なところ、私にとってサッカーを続けるモチベーションは「サッカーが好きだから」という単純な理由でした。しかし、皆さんはプレーをすることができない立場でありながらも、チームの誰よりも献身的に活動してくれていました。自分のモチベーションが上がらない時も、練習や試合の度にサポートしてくれる皆さんの姿を見ていると、自然と「自分も頑張らなきゃ」と思えることが多かったです。日々の練習や試合において、当たり前のようにそこにいてくれて、どれだけ心強かったか分かりません。
マネージャーの皆さんがいなければ、私たち選手が全力を出し切れる環境は作れなかったと思います。心からの感謝を込めて、これまで本当にありがとうございました。
終わりに
大学での時間は、中学校や高校とは違い、自分で自由自在にカスタムできます。サークルに入って遊んだり、趣味に没頭することもできたはずです。そんな中で、サッカー部に入ってサッカー中心の生活をすることを選んだICU FCのメンバーと過ごす時間はとても楽しかったし、サッカー以外の場面でもユーモア溢れる人たちに囲まれて生活できたことを非常に嬉しく思います。
僕はゼッツーは結構負けたので嫌いですが、また機会があれば誘ってください。三回に一回は参加します。