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引退ブログ2025年度卒

2024/12/12 2024/12/12

【ID25 大下慧士】僕なりの叱咤激励とは

叱咤激励:大声をあげて励はげましたり叱ったりして、相手の気持ちを奮ふるい立たせること。 「叱咤」は、舌打ちして、大声で叱ること。 「激励」は、励まして元気づけること。

平素より大変お世話になっております。

国際基督教大学サッカー部4年の大下慧士です。

最初に、辞書から引っ張ってきた叱咤激励の意味を載せましたがこの意味だけを見ると、

ハラスメントに厳しい現代では100%NGな四字熟語に思えます、、。

また昨年の自分のブログでは

「きついときに頑張ろうと言うと、周りも少し頑張れます。」

などと大変脳筋な発言を最後のメッセージの一つとして残しています。笑

とてもありがたいことに2度目のブログを書く機会をいただけたので、

昨年の自分では表現しきれなかった真意を伝えられればと思います。

少し長くなるかもしれませんがお付き合いいただけると幸いです。

公式戦の出場がない僕が2度目の引退に至るまで。

まず復帰についてですが、私がICUFCに所属してきた4年間で

復帰してきたプレーヤーの中で最もサッカーが下手だったと思います。

公式戦出場もなく、ベンチ入りも片手に収まるか収まらないかのレベルです。

客観的にみてサッカー的に戦力にならない中、復帰を決めた理由は2つあります。

1つはサッカーが大好きだからです。

ぶっちゃけ僕はサッカーより、自分に向いているスポーツはあると思います。

中学にグアムでやっていた長距離では賞も取れていたし、その道を続けた世界線はどうなっているのだろうかと考えることもあります。

向き不向きを考慮したとしても僕はサッカーをしたいと思い1年次に入部しました。

引退してからも朝ごはんの時はサッカーのハイライトを見るし、

週末はアビスパ福岡をはじめとした試合観戦もするし、

部活をやっていないのにボールを蹴りたいなと思うことが多々ありました。

復帰する点において、ほかに自分ができることはないのかをとても考えました。

ただ結局は1年次と同じ理由で戻ることを決めました。

他に7人もGKがいたのにゴールキーパー初心者の僕を受け入れてくれたICUFC、

特にGKチームの皆様には感謝しきれないです。ありがとうございます。

また今年度のチームのみんなも復帰を受け入れてくれてありがとうございます。

戻ったのに練習でミスを連発してしまったこと、ごめんなさい。

2つ目はサッカー面以外での貢献ができると思ったからです。

最終的に復帰をしようと決めたのは、これをできると実感できたから。

復帰を決める前からまさのりを筆頭に後輩たちから

部活のことを聞いたり、話をしたりしていました。

その中で復帰をしてきた先輩たちがしてくださったことのありがたみに気づきました。

プレーでの貢献に加えて、練習に早めにきて準備をすることであったり、雰囲気を盛り上げる声かけをしたり、練習前後での会話だったり、

あげ始めるときりがないぐらい復帰した先輩は本当に頼もしかったです。

ここで疑問が湧きます、

「僕にそれができるのだろうか。」

答えは、

 

知りません。

 

だってできてるかどうかを決めるのは僕ではなく周りなので。

ただ、足りていない審判の頭数を埋めるという役割は果たしたと思います。

2年間で10回以上審判派遣にいったことは今では良い(?)思い出です。

ただ来年は更新しない予定なので現役組と26で頑張ってください。

半年ないぐらいの期間ではあったが、復帰して良かったと思える時間だったと思います。

26,27は戻ったことを喜んでくれて、28はこんな先輩を受け入れてくれて、ありがとう。



「叱咤激励」で本当に伝えたいことは

さてここからは最初にいった叱咤激励の真意です。

そもそも僕がこの言葉に出会ったのはICUFCの中の人について深掘る

HUMANS OF ICUFCを通してです。

たまたま、記事にしていただいて、

その時にちひろさんとヒロさんにいただいた言葉を大切にしています。

またこの活動を続けることができなかったことについてもここで謝らせてください。

当時の僕は今よりも技術がなく、藁にもすがる思いで

「声かけだけでもやらないと、、、」

と感じながらとにかくコーチングやら檄やら飛ばしていました。

その時と比べると今は檄もコーチングも変わったと思います。

やる気と焦りから出ていた声かけは確かに真っ直ぐとはっきりしていたが、

受け手に意図が伝わっていたかと考えると違うかもしれない。

きつい人に走れと言っても、人は走ってくれません。

3年次に後輩のさとるから褒める言葉が欲しいと言われてハッとしました。

そこから自分が目指している「「もう一踏ん張り」を後押ししたい」

そんな叱咤激励を考えました。

僕が行き着いた結論はこれです。

状況と人を俯瞰した上で、褒めると檄を使い分けること。

試合中も練習中も一瞬の判断が大事な競技において、

ミスから切り替えられる速さは大事だといえます。

その中、仲間に檄を飛ばされるのと次の事を考えるような前向きな発言を言われるのと、

どっちがその選手に適しているかをその人の性格を踏まえて考えるのが大事。

そのためには、日頃から人柄や普段していることを知るのが一番です。

むやみやたらに褒めても胡散臭いし、訳もなく檄を飛ばすのももちろん相手を嫌な気持ちにさせます。

自分の感情や考えを踏まえつつも、その場、その時に最もあった声かけこそ

僕が目指す叱咤激励なのではないかと思います。

最後に

長くなっております。

あとちょっとですので一緒に最後まで走り切ってくれると幸いです。

大学生活は沢山のことができる時間であると同時に、

気づけばあっという間に過ぎ去っていく時間だとも言えます。

選択肢があふれる中、

大学でサッカーをすることを選んだ後輩たちにはそれを通して幸せになってほしいです。

4年間サッカーを続けた感想として、なんとなくサッカーをやっているではなく

サッカーをやる理由を見つけてくれたら嬉しいなと思います。

それがあると、これからきつい時ややめたいときが来ても自分にとって何が大事かを見失わずに進んで行けると思います。

サッカーに自由に取り組める時間は本当に貴重です。

その時間を過ごせることに、その時間をより良いものにしてくれるために動いている人に、

感謝を忘れないで思いっきり楽しんでください。

ICUFCは僕自身の大学生活において多くの幸せを運んできてくれました。

また人としても大きく成長させてくれました。

そのように思えるようにしてくれた監督、コーチ陣、先輩方、同期、後輩。

ありがとう。

ICUFCを通して関わってくれた皆様本当にありがとうございました。

今後ともICUFCへの応援をよろしくお願いいたします。