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2024年度卒

2024/06/03 2024/06/03

【ID24 三間 俊典】考え続けること

ドイツへの交換留学を終え、今年の8月中旬から復帰をしました、ID24の三間俊典です。引退してから約2か月が経ちますが、未だICUFCでの写真や動画を見返して余韻に浸ることがあります。やはり、ICUFCは自分にとって特別な場所だったようです。

一方で、それらの写真や動画を見てこうも考えます。「サークルなどでもっと遊ぶ選択肢があったのに、私は何のためにサッカーをしていたのだろうか」と。

正直、4歳から始めたサッカー人生において、大学でのサッカーは決して全て順調に行ったわけではない。いや、むしろ上手くいかないことの方が多かったかもしれない。

例えば、チームのみんなによくいじられる肩の脱臼に加えて、グロインペイン症候群は本当に辛かった。

僕は負けず嫌いです。(あんま表に出さないようにしていたけども笑)学業でも何でも、とにかく負けるのが嫌だった。そして、特にサッカーにおいてはその気持ちが格別に強かった。

だからこそ、自粛期間中に身を削ってトレーニングに励んだ。大学入学後、ほぼ毎日筋トレをし、ランニングをし、ゆうすけとボールを蹴りに行った。すぐにレギュラーになりたいから。他の選手に負けたくないから。「誰よりも入念な準備をして試合に出場してやる」そう思っていた。しかし、活動再開直前に8ヶ月の離脱を有する股関節の怪我をし、その思いは叶うどころか、大好きな運動もほぼできない状況に陥った。

またゼロから始めないといけない。以前のようにはプレーできないかもしれない。

でも、やめなかった。

創部史上初の2部での挑戦に副将という立場で関わらせてもらった。チームの目標設定からプレースタイル、活動方針まで、幹部・監督と何度も何度もミーティングを開き、本当にたくさんの部員とも議論を重ねた。しかし、これまでのレベル感とは全く異なる相手と戦う中で、中々勝利を掴めず、連敗する期間が続いた。

どれだけ工夫しても結果が出ない。このままでは降格してしまうかもしれない。

でも、やめなかった。

めっちゃ回りくどくなってしまったけど、僕が自分の経験を基に新チームに伝えたいのは、「やり続けること・考え続けること」の大切さです。ありきたりかもしれないけど、これができる人はマジで強いし、こうやって自分のありたい姿に向かって、壁にあたりながらもあらゆる努力を重ねて泥臭く取り組む人が僕は一番かっこいいと思ってます。もちろん「サッカーが好き」という気持ちが原動力になっているからこそできることだと思うけど、一度自分が目標を設定したらまずやり切ること。その泥臭さを自分も引き続き大事にしたいですし、これからのチームもぜひ意識してほしいです。

僕は困難と成長は表裏一体だと考えてます。例えば、僕は辛い怪我を経験して怪我人がどのような気持ちで外から練習を眺めるのかを知り、その後はできる限り怪我をしてしまった選手に話しかけたり、怪我の調子を聞いたりして、少しでも辛さを和らげられるよう心がけました。8ヶ月の離脱に比べると些細な気づきかもしれないけど、こういう小さな気づきが蓄積されるほど個人は人として成長できるし、組織も当然強化されると思います。だから、

思うような結果が出ない人・怪我をしてしまってプレーできない人・怪我復帰明けで思うようにプレーできない人、これから色々たくさん出てくると思うし、何のためにサッカーに毎日時間を捧げているのか分からなくなる時もあるかもしれません。でも、その時はまず一回だけ、自分が本当に満足できるところまでやりきってほしいです。結果がどうであれ、絶対に振り返った時に「成長できた」と思える瞬間があるはずです。


自分はあまりユーモアがあるような伝え方はできなかったのですが、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。本当はもっと話したいことがあるのですが、収まらないのでこれくらいにします!

そして、みんなありがとう。ICUFCでサッカーだけでなく様々な面での学びを得ることができました。この4年間は僕にとっての一生の宝物です。

これからも頑張ります!

三間俊典